ごめんなさい。disります。毒吐きます。


【今、科学コミュニケーターが直面する 5つの壁の壊し方】
http://five-walls.wix.com/agora#!five/c1xgu


割と一般的で納得できる「壁」ですし、これまでも広く議論されていることと認識しています。


ですが・・・






あま~い!

(スピードワゴン風)




皆さんきっと必死にやっていらっしゃるんだと思いますし、決して不真面目でもなければ、努力が足りないわけではないことも重々承知しています。


でも、甘いと言わざるをえません。


ということで、5つの壁をこう言い換えてみました。

  • やる気しかない壁

    八百屋やりたい!
    こんなお店やりたい!

    でも、仲間もいない・・・お金もない・・・
    場所もない・・・情報も集められない・・・

    やる気はあるのに、形にできない。
    じゃあ、どうすればいいの?

  • やってみたけどぶつかった壁

    活動を始めてみたけれども・・・
    スキル不足、実力不足を感じたり、
    一個人の力では解決できない問題にぶつかったり。

    皆がぶつかっている壁はどんなもの?
    スキルを磨き、よりよい活動をするために、必要なものはなんだろう?
    自分一人では難しい場合、どうしていったらいいだろう?

  • セルフプロデュースの壁

    あなたはどんな八百屋ですか?
    漠然としたイメージの中で活動を続けていませんか?
    自分の強みや価値を高め、演出していかなければ生き残れない!

    「たたき売りできます」「いい品見極められます」から脱却するために、考えなければいけないことは?あなた個人の求める八百屋像とは? 

  • 八百屋が結局なんなのかわからない壁

    八百屋って、野菜売る人のこと?
    大手スーパーや、農家の路上販売もそう?
    八百屋と言っても、
    実は、それぞれイメージしているものが違うときがありますよね。
    八百屋って、そもそもどんな存在なのか」
    普段なんとなく感じているもやもやを、ここでクリアにしませんか?

  • 八百屋をお金にできない壁

    八百屋活動を仕事にしたいけど、スーパーの就職先は限られている・・・
    八百屋はお金にならないの?八百屋としてお金を稼げないの?
    いやいや、仕事がないなら作ればいいじゃない!
    スーパーに勤めるだけが八百屋じゃない!

    今の仕事の中で、新しい仕事の中で、八百屋をお金にしていくためにどうしたらいいかを徹底議論します。
    ビジネス化の壁を突破しよう!

・・・普通ですよね。


八百屋でも農家でもミュージシャンでも何でも構いません。





同じく先日、情報学環のホームカミングデーにて、佐倉先生のご講演でも、

「サイエンスコミュニケーター活動をしようと思っても難しい。

サイエンスコミュニケーターを職業にしてくれれば』いいと思う。」 

という旨のご質問がありました。


なんで、新しいことをやるのに「他人様に職業にしてもらう」んでしょう???





要は、「サイエンスコミュニケーターであれ何であれ、『職業』というものは『大学を卒業した次にいく学校』ではなくて、自分で知恵を絞ってお金を稼ぐための手段である」ということ。


それがいつの間にか、「サイエンスコミュニケーターの「資格」を持てば、就職先が十分準備されている」と思っちゃってるところが


甘い


わけです。


今や、「大学卒」だって「企業に新卒で就職するのに十分な資格ではない」ですよね。


もう大企業を当てにする時代でもなければ、ましてや「やりたいことを職業にする」のなら、昔からそんなものは他人様を当てにするようなものじゃありません。


まず自立。


その次に、その自立した志に対して仲間として他人が関わってくるんだと思うわけです。



もしdisってるように見えたら本当にスミマセン。


やる気を失わせるような内容になってたら本当にスミマセン。


でも、これって私にとっては「うまくいかないであろう人に対するアドバイスとエール」なんです。


だから、こんなことでやる気が無くなるようなら、辞めた方がいいと思います。


サイエンスコミュニケーションは大事です。


そこが問いではなく、「その『大事』を如何に"ユーザ(客)"に実感させるか?」であり、それ以前にここで問うているのは


「自分ですら金を払おうと思わないのなら、
他人が金を払うわけがない」 


という非常に当たり前の話だということをご理解賜れば幸甚です。



攻撃したいわけじゃないんです。本当にごめんなさい。