11/19~20に、アメリカのサンタクララ(シリコンバレーの中心)にあるサンタクララ・コンベンションセンターで毎年開かれているIDTechExという、展示会と会議が一緒になったものに、スピーカーとして参加しました。


実は今年が初めてで、しかもそれまで存在すら知らなかったという無知ぶり…orz


【IDTechEx USA 2014】
http://www.idtechex.com/printed-electronics-usa/pe.asp



会議の構成としてはプリンテッド・エレクトロニクスが中心ですが(一番セッション数も多い)、人気があったのはウェアラブル、エナジー・ハーベスティングであったように思います。


3Dプリンティングもありましたが、あまりに面白いセッションが多くて残念ながらそこはパスしました(^^;;;。



さて、今年は昨年より参加者が25%増えたとかで、実際なかなか活発な盛況ぶり。


事前登録で2500名、210以上のプレゼンテーションに200以上の展示ブースと、一つ一つは小さいとは言え、ネットワーキング機能としてもとても充実していて、日本の展示会のみならず、海外の国際学会と比較してもとても良く出来た構成で、昨年までも出てた人から話を聞くと


「今年は手にとって見れるものが多い」


とのこと。その点でも、この業界がかなり盛り上がっているのが伺えます。


さて、そんな中で私が気になったのが「伸びる材料」。


日本だと展示会などでもあまりお目にかかることはないのですが(CEATECでもJAPERAのブースでチラシだけ拝見しましたが)、IDTechExには結構たくさんの材料が出てます。


そんな中、「やっぱり伸びる材料なら動画だろ」ってことで撮ってきました。


片手にカメラを持ちながら、両手で引っ張るのは不可能なので、少々画質等々が悪い点はご容赦下さいませ。


【imec】




【DuPont: これは今年間違いなく一番!プレゼンも立ち見の盛況】




このSmart Clothing(スマート衣類)は、胸に電源やプロセッサ、通信、そしてLEDとフォトディテクタで脈拍を計測するハードユニットが入っていて(GPSか加速度センサーも入ってたかも)、動画の最初に脇に見える少し出っ張っているのが体温計、6つの白い部分がAg/AgClの生体電極で、こいつらで心電を測定できます。

Ag/AgClもなんと伸縮性。


何より、それらを印刷やTPU(熱可塑性ポリウレタン)などを上手に使って、かなり洗練された形で作りこんでいるにもかかわらず、彼らのビジネスは


インク


だとか。


材料メーカだから当然と言えば当然ですが、ラピッド・プロトタイピングの進化で、材料メーカでもここまでできるようになってきてるんですね。


ちなみに気になるのは、胸のハードユニットですが、

DSC01826
DSC01827


ここはですね・・・

DSC01828



みえにゃい・・・



DSC_0006[1]



どりゃっ!


7つのボタンで止まってます。たぶん、電極6つと体温計1つで、グランドはハードユニット内のどこかで取ってるんでしょうね。


穴は脈拍を測るLED用。



ついでに見づらかった体温の電極は


DSC_0004[1]


この袖までベロのように伸びてる部分。


白くとんじゃってるのがAg/AgCl電極。



んー、なかなか良く出来てます。






いやー、運が良かったんですよ。


DuPontブースの外にももう一つ展示してて、そこに通りかかったDuPontの担当の人(どうやらアプリの入ったタブレットに何かの操作をしに来たらしい)に、あれこれ質問してたんですが、そのうちに乗ってきて、


「内側は見られないの?」


と聞いたら、


「ついておいでよ!」


てな具合でDuPontのブースへ。


そこにマネキンに着せてない服を持ってきてくれて、ついでに伸びる電極のテストパターンも持ってきてくれて、あれこれ質問しがてら見せていただいてたんですが、そうしたら写真や動画を撮らないわけにはいきません。



で、動画の中で伸ばしてるのはこのDuPontの人。



しかもその兄ちゃん、実はBusiness Development Managerでこの担当でプレゼンのスピーカー。



なんてラッキー!



実際、材料もソリューションも非常に現実的で、さすが常に材料で先行くDuPontなんですよね。



いやー、ヤバイって感じるの通り越してもうめちゃくちゃ楽しくなってきました。



さてさて、伸び伸び祭りをもっと盛り上げるかな。