The Wall Street Journal(日本版)が曲面ディスプレイを取り上げました。

【WSJ: コーニングの曲面ガラス―アップルにとって何を意味するか】
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304824704579299770379637660.html?mod=rss_Japan_Technology

LGの大型曲面有機ELディスプレイが話題になりましたが、ソニーもLCDで曲面に参入予定。

でもそれ以上に注目なのはスマホじゃありませんかね。


スマホについては、まずLG、続いてSamsungが投入しました。


興味深いのは縦カーブのLGと横カーブのSamsung。LGは電話のときの耳と口の関係、Samsungはホールド感を考えてのようですが、この曲面バトルはSamsungに軍配が上がりそうです。



さて、WSJの記事は、Corningの3D-Shaped ゴリラガラスの発表に端を発するものでした。Appleに納入するとは発表してませんが、新型iPhoneや噂のiWatchに使われるんじゃないかと勘繰りたくなるんでしょう。

【コーニングのニュースリリース(英語)】
http://www.corning.com/news_center/news_releases/2014/2014010301.aspx


Touch Display Researchの予測でも、2023年には曲面ディスプレイ市場が270億ドル(2兆7千億円)だっていうことですから、そりゃあもう業界は色めき立ちますわなぁ。

【EE Times Japan記事(一番下に市場予測)】
http://eetimes.jp/ee/articles/1309/24/news080.html 



・・・でも、ちょっとお待ちくださいませ。

そりゃあ、曲面になれば製造ラインはどうなるんだろうとか、LCDだとバックライトはどうするんだろうとか、技術的に見ればディスプレイ関係技術者はやることてんこ盛りでしょう。

でも、曲面がもたらすのは所詮、電話のときの耳のあたり具合だったり、ホールド感だったりという程度の価値です。

ディスプレイ技術者が色めき立つほどは、ユーザはイマイチ萌えません。


なんたる温度差。


敢えて言い切っちゃいますが、もう今のコンテンツに対して、スマホってのはある種の完成系にあって、いろいろ改良はやれるでしょうけど(それはそれで産業的意味はありますけど)、それはもはやコモディティ市場。 正直、Appleが後追いしてるなんて、

(りんご) ヾ(・ω´・。)ォィォィ

と思わずつっこんでしまいそうです。 

iWatchも然りで、腕時計にしたからって「じゃあそれで何ができるの?」って考えたときに、別にすんごいことができる感じがしません。こちらは逆にコンテンツが足りない。


コンテンツとデバイス、ソフトとハードは車の両輪なんですよね。



・・・って、あんまりdisってると「じゃあ、何やればいいんだよっ!」とお叱りを受けそうですが、そこは「そんなのてめぇが考えろよっ!」と倍返しなしで控えめにお返しいたします。

そして、曲面、もうあるんだよね」と心の中で ( ̄ー ̄)ニヤリッ としときます。


楽しみやねぇ。