7/28についに韓国政府が事実上のMERS終息宣言をしたようです。


【産経ニュース: 韓国首相が事実上の終息宣言 外国人観光客激減、景気回復への危機感背景に】
http://www.sankei.com/world/news/150728/wor1507280043-n1.html


それでなくても景気が悪い中で観光客も遠のき、一日も早く宣言したかったのでしょう。世界的な公的機関であろうWHOの宣言を待たずに先にさっさと宣言しちゃいましたが、まぁ7/4以降に新たな感染者が出ていないことを考えれば、心情的にはわからないではありませんかね。


 



というわけで、またまた専門外ではございますが、性懲りもなく最終結果を検証してみたいと思います。


分析結果


さて、7/3のエントリでは


最終的に187名(現在184名)で終息


予測しましたが、韓国の終息宣言時点で


186名


でした。なかなかですね^^。



但し、この一致は別に私が立てたモデルがよかったわけではなく、普通にシグモイド曲線にフィッティングしても大差ない予測はできたと思います。


科学的な手続きにおいて必要なのは、


  1. 予測するための数式モデルの中にあるパラメータに物理的な意味を持たせ、

  2. フィッティングでその物理的な意味を持つパラメータの値を算出し、

  3. そのパラメータの値が妥当かどうかを、別の計測手段により検証する


ということなのですが、今回は肝心の1について(専門知識も現場の情報もなかったので)適当にモデルを立てていましたから、あまり意味はなかったということです。



一方、「物理的な意味なんかいらないから、だいたいどれくらいになるか知りたい」というケースも確かにあると思います。そういう場合に、適当な関数でとりあえずフィッティングするというのは、その予測を他人に使ってもらうのは怖くてできませんが、自分の目安としてやってみるくらいならアリではないかと思います。



それを科学と呼ぶべきかどうかはなかなかやっかいなところですが、 一定の有用性がある以上、役に立つ知識とは言っていいのではないかと思います。



というわけで、MERSも終息してよかったよかったってことで、本日のブログを締めたいと思います。