もう巷では既にCESの報告会も終わってしまいました・・・


今年は昨年に比べればLVCCに行くことは行けたので多少マシですが、とても皆様に


「CESをレポートします」


などとはおこがましくて言えないレベルしか見てません。


ということで・・・






 

今年は「CESと日本」という観点でまとめたいと思います。



その前に・・・



0. 2018年のXenomaブース

今年のブースは昨年と同じ大きさで、メイン通り沿いで少し入口に近くなりました!


隣のブースが巨大で入口からは影になって見えないのですが、ちょうど45度に曲がるところにあるため、なーんとなくうちのエリアでない三角のコーナーも使える感じで、しかもそこで人が一旦足を止めてくれるので、何気にSandsで1,2を争う「おいしい場所」なのではないかと思います。


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【参考:2017年のブース】
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昨年は「でもまぁお蔭さまで、TechCrunchにもEngadgetにもCNETにも取り上げられませんでしたが・・・」とやや愚痴りましたが、今年は


Engadgetに取り上げていただき、


しかも


Engadgetの

Best of CES 2018

に選んでいただきました!
(申し込んですらいないのに・・・)




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所詮、メディアが選んだ16部門ある中の1部門の賞(つまり述べ16品が受賞)とは言え、テック系では超有名なEngadgetで、何より4,000社にも及ぶ出展の中からトヨタ・レノボ・アフラック・ロレアルなどの大企業と並んで選んでいただけたということで、大変光栄に思っております^^。


今回、発表前日の1/10夜に突然「あなたはFinalistに選ばれました!」というメールが来て、一瞬「スパムか?」と思ったのですが、どうやら応募枠の他に「Editor推薦枠」があって、そこから選んでいただいたようです。


そして、そのEditorは、毎年CES本番の2日前に開催されている、



CES Unveiled



で真っ先に取材いただいた方でした。


実は、昨年Wall Street JournalやAP通信で記事にしていただいたのもCES Unveiledでして、CES(に限らず多くの展示会)自体は出展料の割には直接商売に結び付くことがないことから、



宣伝
=どれだけメディアに露出して
知名度を高めるか?



と割り切ってしまえば、4時間弱でテーブル1個だけの小さなブースに$7,700(約90万円)も支払うとしても、うまくいけば十分Payするんじゃないかなと思います。


というか、メディア露出目的ならUnveiledだけでいいかも!?
(それができるかどうかは知りませんが・・・)



そんなわけで、来年出展をご検討される方はUnveiledもお考えになることをお薦めいたします。



あれ?何だか話が横道にそれまくりましたが、それでは(数が少なくてすみませんが)レポートに参りましょう。







というわけで、まずはUnveiledに出展されていた日本企業(さーっと回っただけなので、もし見落としてたらごめんなさい!)についてご紹介しましょう。



1. QDレーザー

まずトップバッターは何といってもQDレーザー。

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取材中、すみません・・・


私自身が長い間ディスプレイ業界に関わっていたこともあり、どうしてもいわゆるヘッドアップディスプレイ(HUD)系はやや厳しめに見てしまうのですが、それでも今年はGoogle Glassが最初に出たときを遥かに凌ぐ、


HUD元年


じゃないかと思います。


CESは勿論、CES直後に日本で開催されたウェアラブルEXPOでも多くのHUDが出展され、どれもこれも大盛況、中でもQDレーザーさんの出展は注目の的でした。


その理由はと言えば、HUDがBtoB特にロジスティック系で実用化され始めていること。


ゴーグル型と異なり、メガネ程度で気軽にかけられ、ハンズフリーで情報が得られるHUDが、ロジスティックの情報提示端末として世界各国で使われ始めてるんですよね。


QDレーザーのものはこれまで医療向けでしたが、今回はコンシューマー向けということで、しかもうまくいけば視力に障害のある方でも就労できる可能性があり、その点では画像処理×ゴーグル型が主流の視力サポート系HUDと比べると高いポテンシャルがあると思います。


ちなみにCESでも画像処理型の視力サポート(ボケている映像をエッジ強調して提示することで何となくわかるようにするもの)はSamsungのアクセラレーションプログラム発や、イスラエル発などがありました。

今後、VR/ARの流れと合流して、より大きな流れを作るのではないかと考えております。


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イスラエル発スタートアップICI Vision



2. 小糸製作所

失礼ながら、小糸製作所さんにはCESのイメージがなかったのですが、ここ数年自動車関連がCESのメインストリームの一角を占めつつあることもあり、Unveiledに出展されてたということで目に留まりました。


カメラ系(ナイトビジョン)などいくつか出展されていたのですが、その中でまだ大きさの点でデザイン上の制約があるLiDAR技術について、車の4角のヘッドライト部のデザインを変えることでそこに4分割して収まるようにするものを出展されていました。


どうしても、車のてっぺんにタクシーのランプより大きいLiDARがあるのには抵抗があったのですが、これならOKですよね!


LiDARは安全性の観点からは探索範囲を広く取れる大きいものの方がいいとは思いますが、今後はLiDAR自体の進化とこの分散型のデザインが現実解として広まっていくのかなーと、素人ながらに感じました。


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小糸製作所のUnveiledのブース(充実度はUnveiledでNo.1だったと思う)


3. WHILL

言わずと知れたWHILLです。

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さくっと置かれてる感じがUnveiledならでは


今回新作を展示していて、Unveiledという来場者と出展者の距離の近さゆえ簡単にお願いできちゃうということで、私も試乗させていただきました!

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新作WHILLを試乗して自撮り


いやー、くぃくぃ動くわー!


CES本番では悪路走行もデモしていらっしゃいました。

これをパーソナルモビリティと呼んでいいのかどうかは悩みますが、簡便な操作性はその匂いを感じさせてくれますね。


4. オムロン

オムロンからは腕時計型の血圧計が出ておりました。

アメリカ人の担当の方によると、「前のものでも十分いい精度だったと僕は思うんだけど、日本のエンジニアが『もっと精度がないといけない』と言ってできたのがこれなんだよ」と仰ってました。


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オムロンの腕時計型血圧計


正面もさることながら、厚みも普通の腕時計と同じ。


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横から見ると・・・薄い!


これは最近よくある光学式ではなく、カフと呼ばれる空気袋があって通常の測定方法と同じく圧力で計測します。


FDA認可申請中とのことですが、十分な精度なので2018年中にも発売されそうな感じです。興味があるのはどれくらい締め付けられるか。寝てて気づかなかったらすごいと思うんですよね。


使ってみたいなぁ。



5. ミツフジ

昨年に続いて、導電糸やそれを使った心電シャツでぐぃぐぃきているミツフジさんもUnveiledに展示していらっしゃいました。

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バナーでもわかりますが、ボクシングの村田選手のスポンサーをしていらっしゃいます!

村田選手のトランクスにもロゴが入ってますよね。すごいなぁ。


で、CES本番の展示ですが、巨大なモニタに充実の展示。この分野の技術での日本のプレゼンスをアピールするのに十分なブースでした。


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ミツフジのCESブース







今年はCerevoさんがUnveiledにいらっしゃらなかったのですが、Unveiledの日本からの出展社数はあまり変わってないかなと思います。記憶の範囲では昨年はFOVEさんもいらっしゃいましたが、そのぶん小糸製作所さんやQDレーザーさんがいらしておりましたので。


冒頭にも、「メディアに取り上げられるならUnveiled」と申し上げましたが、こういうノウハウめいたものは出展しないとわからないことが大半(英語による情報提供なので、出展してても気づいてないこともあったり・・)なので、個人的には日本の産業を盛り上げるためにも積極的にご協力できればと思っております。


もしCESに出展のご興味がございましたら、遠慮なくご相談ください。


そんなわけで、後編ではCES本番での日本のActivityについて見てみたいと思います。




市場と産業は、
一社だけで盛り上がることができるもんじゃないんですよね。